「バイト、2つ入れてます」
「週5で、昼と夜どっちも入ってます」
聞いた瞬間に「え、えらっ……」ってなるけど、実際やってる本人はたぶん、疲れで脳がバグってる状態なんじゃないでしょうか。
気がつけば大学の授業中もボーッとしてて、レポートは締切ギリギリ、夜は立ちっぱなし、土日はシフトが詰まってて、「え、オレって今何のために生きてるんだっけ?」みたいな。
今回は、そんな“頑張りすぎてる大学生”のための、掛け持ちバイト疲労ガイドです。
「辞めろ」とまでは言いません。ただ、“仕組みを変えるだけで楽になること”、実は結構あるんです。
本日は飲食店長ダイスケさんが見てきた「掛け持ち学生の苦労」について書かせていただきます。
Table of Contents
頑張ってるけど、なぜか毎日ぐったりな理由たち
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掛け持ちは時間の問題じゃなくて、切り替えの疲労がキツい
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「Aが休みでもBが入ってる」=実質休みゼロ
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2つのバイトのルールや業務を覚えるのが脳みそに地味ダメージ
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バイトごとにキャラ変しすぎて自分がよくわからなくなる
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稼げてはいるけど、なんのために働いてるか見失いがち
掛け持ちって、こういう疲れ方するんだよね…
「最近、目の焦点合ってないな……」
「休み? あ、Bバイト入ってんのか。そりゃ休みじゃないな」
「あれ、今“いらっしゃいませ”って言いながらコーヒー注いでなかった?」
「この子、うち辞めるのかな……って、毎週思ってるんだけど、言い出せないんよ」
「できれば、どっちかに絞って、うちに残ってほしいなあ……]

星くん疲れそうだけど大丈夫・・・?この後もコンビニで夜勤なんだよね?少し休憩取る?

大丈夫っす⋯。自分タフな方なので⋯。今日は平日の夜勤なので深夜は暇だと思うんで⋯。冷蔵庫のドリンク補充してきます⋯。

星くん⋯。ドリンク補充はうちのバイトの業務ではないよ⋯。心配⋯。
1. 休みの日なのに休めてない問題
→ 「週2休み」がただの言い訳にしか聞こえない疲労感
たとえば、
月曜:Aバイト
火曜:Bバイト
水曜:A
木曜:B
金曜:テスト
土日:AとBのダブルヘッダー
カレンダー上では「週2日休み」って書いてあるのに、実質ゼロ。
バイト先が違うだけで、体も頭もずっと労働モード。
これ、目に見えない疲れが蓄積されるやつです。
2. 業務の切り替えが地味にしんどい
→ “働き方”が2種類あるってだけで脳に負担
Aでは「注文聞いたらまずドリンク出して」
Bでは「フード優先だからドリンクは後で」
声のトーンも、Aはラフ、Bはお辞儀多め。
→ マニュアル、客層、レジ操作、全部違う。覚えるだけでもうヘトヘト。
3. バイトで“人格スイッチ”を切り替え続ける日々
→ 「今日の自分はどの自分ですか?」みたいな人格分裂気味
Aでは元気キャラでニコニコ
Bではミスをしない無口キャラ
大学では「最近忙しそう」って言われる無感情ロボット
もうどれが素の自分かわからない。
そんな状況に陥ってる人、かなりいます。
4. 「何のために働いてるんだっけ?」って思う日がくる
→ 稼げてるのに生活が楽になってる実感がない矛盾
月10万以上稼げるけど、友達とも遊べないし、疲れすぎて買った服も着てない。
→ 「お金はあるけど使う時間も元気もない」という現代版“働き損”。
疲れない掛け持ちバイトのために、今すぐできる対策
── 無理せず働くための“自分ルール”をつくろう
1. 「どっちがメインか」を決める
→ “どっちも本気”はどっちつかず。バランス型を目指そう
掛け持ちで一番ありがちなのが、「両方きちんとやろうとして心が折れる」パターン。
まずは**「責任を持つバイト」と「割り切るバイト」**を決めましょう。
2. 稼ぎたい金額を決めてしまう
→ 「とりあえず掛け持ち」は卒業。先に“必要額”を考える
月にいくら必要なのかを先に決めて、その金額を信頼できるバイト先に相談してみる。
→ 1つで済むなら、それが一番ラクです。
3. 休むために、予定を空ける
→ 休むのもスキル。自分の電池は自分で守る
空いてる日は「誰からも連絡が来ない日」にしましょう。
その一日があるだけで、残り6日がグッと楽になります。
4. バイトの組み合わせは“噛み合わせ”重視
→ スキマ時間が疲労の温床。つながるスケジュールが正解
15時に1つ終わって、次が18時だと中途半端。
理想は、
飲食(21時閉店)→コンビニ(22時〜)
みたいに、切り替えがスムーズな組み合わせ。
まとめ:その疲れは「甘え」じゃない
── 頑張ってるあなたへ。ちょっと立ち止まって考えてみよう
バイトを掛け持ちしてる大学生へ。
その疲れ、気合いが足りないわけでも、要領が悪いわけでもありません。
スケジュールの穴がない
どの職場でもちゃんとやってる
誰にも迷惑かけてない
なのに毎日ぐったり
それって、「頑張りすぎ」のサインです。
いま無理して得たお金よりも、ちゃんと休んだことの方が、後々じわじわ効いてくるかもしれません。
働き方を見直すのは、逃げじゃない。それは“自分を大切にするための選択肢”です。

掛け持ちも頑張ることとも悪いことではないけど、心配している人もいますし、疲労でパフォーマンスが落ちるのでバランスを取れるように注意してね。