「もうムリ……でもなんて言えばいいんだろう?」
アルバイトを辞めたいけど、店長の顔を見るとどうしても言い出せない。特に初めてのバイトだったり、辞めたい理由が「なんとなく合わない」レベルだと、余計に言葉が見つからないですよね。
今回は、学生がバイトを辞めたいときに「角が立たない言い方」と、「やっちゃいけない辞め方」まで、飲食勤務20年弱のダイスケさん(店長)がリアルな現場目線でお届けします。
Table of Contents
バイトを辞める理由と引き止め回避がポイント
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辞めたいときは「辞める時期」を事前に伝えるのが重要(例:月末、繁忙期明けなど)
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店長は辞める理由によって引き止め方を変えてくる
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理由によっては「シフトを減らそうか?」と回避案を提案される
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「家庭の都合」は比較的スムーズに通るが、保護者が出てくると店長は嫌がる
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「せめて忙しい日だけ入って」と部分継続を求められるケースもある
バイトを辞める理由と引き止め回避がポイントの詳細
それでは実際に辞める理由や引き止めの方法について見てみましょう。

できることなら卒業までしっかり働いて欲しいんだよ。引き止めも善意だからね。
●辞めるなら“時期”をセットで言うのが鉄則
バイトを辞める時、一番大事なのは「いつまでに辞めたいか」を先に決めておくこと。
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「今月末で辞めたい」
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「繁忙期(例:クリスマス・年末年始)が終わったら退職したい」
このように具体的なタイミングをあらかじめ伝えることで、引き止められにくくなります。
●店長の引き止めパターンと対処法
【パターン1】「じゃあ、シフト減らそうか?」(体調/学業系)
→ 店長は“完全退職”を避けたがる。「週1でいいよ」と言ってくるが、本当に辞めたいならきっぱりと。
例:「ありがとうございます。ただ、気持ち的にも一区切りつけたいと思っています」
【パターン2】「就活終わったら戻ってきて!」(就活系)
→ 「卒業したら戻ってこい制度」。悪気はないけど、一旦就活に集中したいなら、やんわり断ろう。
例:「お気遣いありがとうございます。ひとまず就活に集中したいので、またご縁があればぜひ」
【パターン3】「家庭の事情なら…って、親が出てくるのはちょっと…」(家庭系)
→ 親が出てくると、店長は“めんどくさい”モードに突入。
でも「家族と相談した結果」と伝えれば、深追いされずに辞めやすい。
例:「家族と相談した結果、今後はバイトを続けない方向でまとまりました」
【パターン4】「せめて忙しい日だけでも入ってくれない?」(時間との両立系)
→ 「週1でいいから」「短時間でも」と、部分継続を打診されるケースも多い。
フェードアウトせず、やんわり断るのが大人の対応。
●どうしても直接言いにくい場合は文章でOK
敬語+シンプルな構成で、LINEやメールでも失礼になりません。最近はむしろコレが多いかな?
例文:
お疲れ様です。突然のご連絡失礼いたします。
私事で恐縮ですが、〇月いっぱいを目処に退職させていただければと思っております。
ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。
4. こんなバイトの辞め方はしちゃだめよ!!
バイトを辞める理由は人それぞれ。でも辞め方は“その人の人間性”が出る瞬間。
ここでは「これはやっちゃダメ」という辞め方を紹介します。

いやマジ、この辞め方はちょっと人としてどうかと思うわ・・・。
1. 一方的に文章だけ残して辞める
就業規則に則って30日前に手紙だけ置いてくスタイル。
でも「今日から30日間はもう来ません」って書いてあったら…それ、ただの抜け殻。
2. バックれる
連絡なし、音信不通。これはもう普通に人としてアウト。
誰かが代わりに謝る世界線。
3. フェードアウト
LINE未読、シフト確認もなし。
「忙しいのか、辞めたいのか」も伝わらず、ただただ迷惑。
4. 急に辞める(当日LINE)
「今日で辞めます。ユニフォームはロッカーにあります」
→ いや、今日のシフトどうするの?ってなるやつ。
5. 辞めるって言ってたのに、そのまま放置
一度「辞めようかな」って言ったきり音信不通。
退職日が曖昧なまま消えるのは、制服とシフトが未解決で地味に迷惑。
●まとめ:辞め方は“未来の自分”への投資
辞める理由は、正直なんでもいいんです。体調でも、勉強でも、相性が合わないでも。
でも、“辞め方”はあなたの人間性そのものです。
無責任な辞め方をする人は、きっと他のことも途中で投げ出す。
それが学校でも、就職でも、恋愛でも。
「バイトなんて適当でいいでしょ」と思うかもしれませんが、その“適当さ”は自分に返ってきます。
社会に出ると、辞める理由ひとつにも「信用」がついて回ります。
「あの子ちゃんとしてたよね」
「最後まで礼儀があった」
そんな小さな評価が、次の自分のスタートをちょっとだけ楽にしてくれるんです。
バイトを辞めることは、逃げじゃありません。
でも、辞め方を誤ると、それは「逃げた人」になります。
だからこそ、辞めるときこそ、ちゃんとする。それが、大人の階段の一段目です。