居酒屋でアルバイトをする前に、お店のジャンルを知ってみて欲しい話
「皆さんはアルバイトを探すときに、どんなポイントを意識していますか?」 そんな質問を大学生の皆さんにすると、第一声はこんなこんな感じ帰ってきます。
星くん
星くん
自分は部活動も忙しく、学業もおろそかにできませんので、やはり優先すべきポイントは「働く時間帯やシフト」だと考えています。
そして、次に多いポイントとしては、やっぱりコチラなのではないでしょうか。

 

星くん
星くん
やはり、時給ですかね。同じ時間を使うなら、時給が高いほうが良いにきまってるっす。

 

このように、大学生の皆さんは、働く時間帯やシフト、一見強欲そうに聞こえてしまいますが時給の高さを判断基準にアルバイトを決めているのです。    

 

そういった部分を考えてみると、学校が終わるくらいの夕方にオープンし、店舗は駅チカの好立地。なおかつ時給の高い居酒屋のアルバイトは、学生バイトの花形ともいえるのではないでしょうか?  

 

ですが、皆さん条件ばかり気にしてしまい、実際の業態や業務内容に対する理解が少しばかり不足してしまっている部分もあるのではないでしょうか。          

あれ?もしかして私って居酒屋バイトに向いてないのかな?

一人暮らしは大分慣れてきたけど、最近は少しばかり遊び過ぎちゃって財布の中身がちょっとエアリー・・・。 早くバイトしないとな・・・。 あ!?居酒屋さんがバイト募集してる!!え!?時給良くない!?駅からも近いし、マナー講座とか受けてて接客に興味もあるし応募しちゃおう!!
良子さん
良子さん

面接当日

ダイスケさん
ダイスケさん
ゃっしゃっせー!!本日は活気グループ居酒屋事業“元気屋”にご応募いただきありがとうございます。しゃっしゃっせー!!   それでは、シフトや勤務の希望をお願いします!!
しくお願いします。週三日くらいの勤務を希望します。友人からは良子は落ち着きがあって接客に向いていると言われます(笑)。
良子さん
良子さん
真面目で良い子そうだな。ちょうど女性スタッフも少なかったし、採用!! しゃっしゃっせー!!
ダイスケさん
ダイスケさん
と、見事、“元気系”居酒屋に採用された良子さん。ですが、彼女は“居酒屋のジャンルによる特色の違い”ついての理解が薄かったのです。   それでは、良子さんのその後を見てみましょう。  

初出勤日

ダイスケさん
ダイスケさん
本日から勤務ですね。よろしくお願いします。 まず良子さんには、当店の店舗理念「活気や元気」を理解してもらうために、お店の前でお客様の呼び込みをしてもらいます。 当店は来店してくださったお客様を120%元気にさせられる自信があります。だから良子さんも自信を持って元気に呼び込みをしましょう!!
ダイスケさん
ダイスケさん
しゃっしゃーせー!元気屋です!!美味しいお料理とお酒はいかがですか!!しゃっしゃっせー!! はい!!良子さん!!がんばって!!
なんとなく私の考えていた接客と比べると、なんだか勢いが凄い・・・。もっと落ち着いた雰囲気でお客様にサービスを提供できると思っていたんだけどな・・・。 あれ?もしかして私って居酒屋のアルバイト向いてないのかな・・・?
良子さん
良子さん

自分の向いている居酒屋のジャンルをしっかり理解しよう

良子さんのように居酒屋バイトが向いていないと考える前に、しっかりと居酒屋のジャンルや業務を理解しておくことが大切です。   それらを理解することで自分にあった働き方が出来る居酒屋を見つけることが出来るのではないでしょうか。   とりあえず今回は3パターンにまとめてみました。  

なにげに多い居酒屋のジャンル!!

元気系(コンセプト系)居酒屋

とにかく来店してくださったお客様を元気にしたい!!そんなコンセプトを持った居酒屋が元気系居酒屋です。  

 

当然、元気が売りですので、従業員の皆さんには元気でハキハキした接客は必須。  

 

従業員とお客様が共通のテーマ“元気”に向かっているので、ハマれば楽しく働けるのですが、超生搾りサワーなどいった、店舗全体に響き渡る掛け声と共に、お客様のために果実を絞ったりする「声出しメニュー」などがあるため、とにかく元気に自信がある人でないと仕事をしていくのは大変です。  

 

共通の目的意識を持った人達が集まるので、従業員同士の仲も良く、全体的なモチベーションも高めです。  

 

当然、お店のコンセプトに合ったお客様がいらっしゃいますので、常連さんも多く、クレームは少ない印象を受けます。  

 

アルバイトを通して何かを成し遂げ、充実感を味わいたいという人にはオススメのタイプの居酒屋となっております。  

 

今日も元気にしゃっしゃせー!!  

 

※今回は「元気系」でしたが、世の中には様々なコンセプトを持った居酒屋があります。このような特化系の居酒屋では、自身にあったコンセプトを見つけられるかが、働きやすさにも繋がってきますので注意が必要です。  

 

チェーン居酒屋

日本各地で見かける「あの居酒屋さん」。そうですチェーン居酒屋です。最大の売りは、やっぱりチェーンゆえの“安定感”。同名の何処のお店に入ろうとも、決まった接客に決まったお料理、料金も御存知の通りの価格ですので、見知らぬ土地でも安心して入ることができます。  

 

他居酒屋よりも、業務がマニュアルで管理・徹底されていることが多く、型にはまった働き方をしたい人には働きやすいタイプの居酒屋だと思われます。  

 

さらに人材確保に前向きですので時給設定も他居酒屋よりも高く、「駅近く」などの好立地に店舗を構えているメリットもあります。  

 

ですが、「誰でも安定して業務をこなせる」形態が取られているため、従業員のモチベーションに差があることが多く、仕事を通して皆で何を成し遂げたりしたいという方には、少しばかり物足りない環境かもしれません。  

 

ネームバリューの強いチェーン店ゆえに、様々なお客様が来店いたします。そのため、他業態と比べると少しばかりクレームが多めな印象。このあたりは、チェーン店の価格帯による部分もあるため、不安な方は、少し高めのチェーンを選ぶと良いかもしれません。  

 

あくまでアルバイトと割り切って、お金を稼ぎたい方にはマッチしたジャンルかと思われます。  

 

中〜高単価居酒屋

「中〜高単価の居酒屋」の傾向としては、観光客向けの地元料理や食材を売りとしていたり、高級食材を提供していたりと、チェーンなどにはない店舗としての“こだわり”を持ったお店が多くなっております。  

 

  そのため、お客様のご利用単価は通常よりも高め。少し高くても満足のいく旬の物を食べたい、せっかくの旅行なので地の物を食べたいなどといった、来店するお客様自身も“こだわり”もった方が多いため、「今の時期だと何が美味しいの?」「ここ地域の名物料理ってなに?」「地元のお酒とかあるの?」などといった質問されることがよくあり、アルバイトの皆さんにも「ある程度専門的な知識」を持っていただくことが必須となっております。  

 

さらに、高単価のお店=サービスの行き届いたお店というイメージを持つお客様も多いため、求められる接客の質も当然高いものであります。  

 

如何にも大変そうなことばかり書いてしまいましたが、こういった業態でアルバイトをすることにより、接客マナーやお客様の希望に対する提案などを学ぶことができます。 こうした経験は、社会生活で何かと役に立つ場面が多いので、学生時代に学んでおくのも良いのかもしれません。  

 

今回登場した“落ち着いたサービスを提供したい”良子さんには、こういったジャンルの居酒屋のほうが向いていると考えられますね。  

 

まとめ

皆さんも「自分は居酒屋に向いていない」と考えてしまう前に、ご自身にあった居酒屋ジャンルを考えてみるようにしていただければ幸いです。バル業態も居酒屋と同様にジャンル分けをすることができますので、是非とも参考にしてみてください。
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